ゴルフのショットにおいて、打ち出されたボールが空中を飛行する途中で大きく右方向に曲がっていってしまうミスショットのことです。

アマチュアゴルファー、特に初心者から100切りを目指す層の約8割がこのスライスに悩んでいると言われており、飛距離が大幅にロスし、右側のOBや林に入りやすくなります。

物理的な発生メカニズム

スライスが起きる物理的な原因は、「アウトサイドインのスイング軌道(ボールの外側から内側へクラブが抜ける軌道)」と「スイング軌道に対してインパクト時にフェースが開いて(右を向いて)当たること」によって生じる、右方向へのサイドスピンです。

これは、ダウンスイングで手元(X点)を急いでボールに当てにいこうとして体から離れ、手が先行する「振り遅れ」の状態になることで発生します。

Sメソッドによる解決策

スライスを根本から解決するための制御手順は以下の物理運動です。

  • ロー・アンド・ハイのインサイドアウト軌道:ダウンスイングの早い段階でクラブを地面に近い低い位置に下ろし(Low)、インパクトからフォローにかけて上に向かって振る(High)軌道を作ります。これにより、スイングは自然なインサイドアウトになり、ボールにドロー回転(つかまった球)がかかるようになります。
  • レバーアクション(上下の入れ替え):手元(X点)をターゲットへ押し出すのをやめ、X点を支点としてヘッドを急激に入れ替えます。これによりフェースが完全に直角に戻り、つかまった分厚いインパクトが実現します。